Hデパートの喫茶店にはまだ他のみんなは来ていなかった。
ホッと一息ついて、店員の女の子に言った。
「待ち合わせで、全員で五人なんですけど…。あ!喫煙席でお願いします」
店員に案内されたテーブル席に座ってあたしはまた一服する。
ガラスの窓から外の景色を眺めながら、さっきの一幕を思い出す。
見間違いじゃないよね…?
あたし視力はあんまりいい方じゃないけど。
結構近づいて見たし…
それにしてもアイツがあんなに甘いものを幸せそうに食べるヤツだったなんて、なんか意外。
ボーっとそんな事を考えていると、入り口からガヤガヤと富美子たちが入ってきた。
「尚美ちゃん、ごめんね。遅くなって!」
「いいよ、大丈夫」
あたしは何事もなかったかのように装って答える。
「ごめん、あたしが最後まで会場にいたから、みんな待っててくれたの」
恭子が手を合わせて謝った。
「そうなんだ?すごいね、最後まで見直しとかやってたの?」
あたしが尋ねると、恭子は恥ずかしそうにうつむいた。
「何回見たっておんなじなのにね。なかなかあきらめがつかなかったんだよね」
ホッと一息ついて、店員の女の子に言った。
「待ち合わせで、全員で五人なんですけど…。あ!喫煙席でお願いします」
店員に案内されたテーブル席に座ってあたしはまた一服する。
ガラスの窓から外の景色を眺めながら、さっきの一幕を思い出す。
見間違いじゃないよね…?
あたし視力はあんまりいい方じゃないけど。
結構近づいて見たし…
それにしてもアイツがあんなに甘いものを幸せそうに食べるヤツだったなんて、なんか意外。
ボーっとそんな事を考えていると、入り口からガヤガヤと富美子たちが入ってきた。
「尚美ちゃん、ごめんね。遅くなって!」
「いいよ、大丈夫」
あたしは何事もなかったかのように装って答える。
「ごめん、あたしが最後まで会場にいたから、みんな待っててくれたの」
恭子が手を合わせて謝った。
「そうなんだ?すごいね、最後まで見直しとかやってたの?」
あたしが尋ねると、恭子は恥ずかしそうにうつむいた。
「何回見たっておんなじなのにね。なかなかあきらめがつかなかったんだよね」