「伊藤さん、飯田さん、こちらへ…」
はい…?
こちらへ…とは?
戸惑うあたしとは対照的に敏生があたしの手を取って、水谷さんと富美子のいる場所へ連れて行く。
水谷さんと富美子の隣にあたしと敏生の二人が並ぶ。
四人が揃った所で水谷さんがおもむろに口を開いた。
「皆さん、突然ですが、本日は僕と富美子の結婚のご報告だけでなく、こちらのお二人の婚約のご報告もさせて頂きます」
え…?何…?
どういう事…?
そんな話、聞いてないんだけど…。
敏生をチラ見すると動揺している様子は全くない。
笑顔で水谷さんの話を聞いててなんか余裕。
水谷さんは続ける。
「本日ここに同席して下さっている皆さんが証人となり、伊藤敏生さんと飯田尚美さんの婚約式をさせて頂きたいと思います」
すると富美子が満面の笑顔で拍手した。
富美子につられて会場の皆も拍手し始めた。
「それでは伊藤さん、エンゲージリングを」
まるでベテランMCと化した水谷さんが流れるような動きで敏生を促す。
すると見た事のあるビロードの箱を取り出した。
あっ!
そういえばこの前敏生にやっぱりメッセージを入れたいからって言われて渡したんだった…。
え、て事は…
随分前から計画してたの?
あたしはハッとなって富美子を見た。
はい…?
こちらへ…とは?
戸惑うあたしとは対照的に敏生があたしの手を取って、水谷さんと富美子のいる場所へ連れて行く。
水谷さんと富美子の隣にあたしと敏生の二人が並ぶ。
四人が揃った所で水谷さんがおもむろに口を開いた。
「皆さん、突然ですが、本日は僕と富美子の結婚のご報告だけでなく、こちらのお二人の婚約のご報告もさせて頂きます」
え…?何…?
どういう事…?
そんな話、聞いてないんだけど…。
敏生をチラ見すると動揺している様子は全くない。
笑顔で水谷さんの話を聞いててなんか余裕。
水谷さんは続ける。
「本日ここに同席して下さっている皆さんが証人となり、伊藤敏生さんと飯田尚美さんの婚約式をさせて頂きたいと思います」
すると富美子が満面の笑顔で拍手した。
富美子につられて会場の皆も拍手し始めた。
「それでは伊藤さん、エンゲージリングを」
まるでベテランMCと化した水谷さんが流れるような動きで敏生を促す。
すると見た事のあるビロードの箱を取り出した。
あっ!
そういえばこの前敏生にやっぱりメッセージを入れたいからって言われて渡したんだった…。
え、て事は…
随分前から計画してたの?
あたしはハッとなって富美子を見た。