気が付くと、富美子が持っている小さなかわいらしいピンクのブーケを今から投げる所で。

視線を感じると思ったら富美子のヤツ…
あたしにウィンクなんかしてきて…。

『今から投げるよ』的な?

恥ずかしいじゃない…。
それでなくても今日いきなりサプライズしてさ…。

あたしがどんだけ同期の連中に騒がれたと思う?
同期だけじゃないよ?
アンタのとこのマネージャーの眞子、先輩の妙子にも…。

ま、眞子と妙子は最後には黙ったけどね。
正確には黙らされたの。
敏生に…。

こうなる事がわかってたから敏生を招待すんなって言ってたのに。

あたしは本日のハレの日までの事を思い起こした。

いきなり富美子からメールが来た時は目を疑った。

『尚美ちゃん、今度のパーティ、グループ長と一緒に来てね♪』

はぁー?
アンタってば何言っちゃんてんのよ!

あたしは富美子のメールを見て即効電話してしまった。

「富美子!アンタ、ジョーダンは体型だけにしなさいよ!」

電話に出るなりもしもしも言わずに大声を出すと、富美子はこともあろうにクスクスと笑いながら言った。

『冗談なわけないじゃない。一緒に来て欲しいんだもん。あれからグループ長、水谷さんともメル友になったみたいでね。水谷さんがご招待したのよ。そしたら来てくれるって』