いくらなんでもそのまま土下座させたままではいられなくなって。
「ちょっと…!何やってんのよ!恥ずかしいから、やめてってば!」
氷メガネの腕を持って立ち上がらせようとするあたしに、氷メガネは頑として動こうとしないではないか。
女の力では男を立ち上がらせる事もできない。
途方に暮れたあたしは氷メガネを許すしかなくなった。
「もぅ…。わかったから…。いいよ…いいから…立ってってば」
「許してくれんのか?」
あたしは渋々頷いた。
すると氷メガネはスクッと立ち上がって、服の汚れを払い落としながら言った。
「とりあえず、いったんホテルには戻っても…いいか?」
荷物も置いたままだしいったん戻るのは仕方ない。
戻ってキャンセルして氷メガネのマンションに…。
でも…キャンセル料って当日の場合、すんごい高いんじゃ…。
確か泊まる料金とおんなじだった…ような…。
あたしは貧乏性だからつい損得を計算してしまうクセがあって。
泊まっても泊まらなくても同じ値段なら泊まった方が得だと思ってしまう。
だけど…
そんな事言ったら、あたしの言う事って全然説得力がなくなっちゃうわね…。
「ちょっと…!何やってんのよ!恥ずかしいから、やめてってば!」
氷メガネの腕を持って立ち上がらせようとするあたしに、氷メガネは頑として動こうとしないではないか。
女の力では男を立ち上がらせる事もできない。
途方に暮れたあたしは氷メガネを許すしかなくなった。
「もぅ…。わかったから…。いいよ…いいから…立ってってば」
「許してくれんのか?」
あたしは渋々頷いた。
すると氷メガネはスクッと立ち上がって、服の汚れを払い落としながら言った。
「とりあえず、いったんホテルには戻っても…いいか?」
荷物も置いたままだしいったん戻るのは仕方ない。
戻ってキャンセルして氷メガネのマンションに…。
でも…キャンセル料って当日の場合、すんごい高いんじゃ…。
確か泊まる料金とおんなじだった…ような…。
あたしは貧乏性だからつい損得を計算してしまうクセがあって。
泊まっても泊まらなくても同じ値段なら泊まった方が得だと思ってしまう。
だけど…
そんな事言ったら、あたしの言う事って全然説得力がなくなっちゃうわね…。