年末の東京はもう信じられないくらいお祭りムードだ。
人はちょっと減るらしいけど、それでこれ?って思う。
やっぱり日本の中心なだけに田舎とは比べ物にならない。
あたしは氷メガネの車から街行く人達を眺め、みんなどこ行くんだろう、なんて気楽に考えていた。
「尚美、とりあえず荷物だけ置きに行くか」
「うん」
そして氷メガネはとある有名な高級ホテルの地下駐車場に入って行った。
「あれ?ここ?アンタのマンションじゃないの?」
あたしが驚いて尋ねると、氷メガネはメガネのフレームを上げながら言った。
「まぁ…、たまには、いいだろ」
そぅ?
いつもホテルに泊まってるけど?
けどいつものところより断然豪華だよね、ここ。
「そうかもしれないけど…。貴和子さん、寂しいんじゃないの?一人にしたらかわいそうよ」
あたしがそう言うと氷メガネは笑いながら言った。
「ああ、あの人なら心配ねーよ。友達と海外行ってっから」
え?
マジですか?
相変わらず行動力のあるおかーさまだこと…。
「そう…。あ、でも、晴彦は?アイツは正月一人だと大変だし、あたしが来るってわかってるから来るんじゃない?」
「あー。それも心配いらねー。アイツも彼女と温泉だから」
だ・か・ら!
なんで母親のあたしには言わずにコイツに言うかなー!
晴彦め!覚えてろよ!
人はちょっと減るらしいけど、それでこれ?って思う。
やっぱり日本の中心なだけに田舎とは比べ物にならない。
あたしは氷メガネの車から街行く人達を眺め、みんなどこ行くんだろう、なんて気楽に考えていた。
「尚美、とりあえず荷物だけ置きに行くか」
「うん」
そして氷メガネはとある有名な高級ホテルの地下駐車場に入って行った。
「あれ?ここ?アンタのマンションじゃないの?」
あたしが驚いて尋ねると、氷メガネはメガネのフレームを上げながら言った。
「まぁ…、たまには、いいだろ」
そぅ?
いつもホテルに泊まってるけど?
けどいつものところより断然豪華だよね、ここ。
「そうかもしれないけど…。貴和子さん、寂しいんじゃないの?一人にしたらかわいそうよ」
あたしがそう言うと氷メガネは笑いながら言った。
「ああ、あの人なら心配ねーよ。友達と海外行ってっから」
え?
マジですか?
相変わらず行動力のあるおかーさまだこと…。
「そう…。あ、でも、晴彦は?アイツは正月一人だと大変だし、あたしが来るってわかってるから来るんじゃない?」
「あー。それも心配いらねー。アイツも彼女と温泉だから」
だ・か・ら!
なんで母親のあたしには言わずにコイツに言うかなー!
晴彦め!覚えてろよ!