最後に氷メガネと会ってからもう一ヶ月以上経った。
ほんとに会っても会っても物足りない。
やっぱりずっとそばにいたいって…思っちゃう。
恋人同士なんだからそれが普通だろうけど。
絶対に壊れるはずのない絆があるから大丈夫だって事は、今も変わらず思ってる。

でも
やっぱり近くにいて欲しいって…
思っちゃうんだよね…。

今日は久しぶりに研修があり、また同期のみんなと同じビルに集まる日だった。

そうだ…
富美子にこないだからずっと考えてる事を聞いてみよっかな…。

研修室に集まって開始の時間まで誰もがおしゃべりに花を咲かせている。

あたしはまだ氷メガネとの事を富美子以外の同期には話していなかった。
別に話せなくもないんだけど、祐実と奈津子は絶対に大騒ぎすると思うから。
だってあの二人は、氷メガネホモ説を打ち出してるんだからね。
確かにあの時はまだ、あたしとの関係は始まってなかったんだけど。

でも、もう異動になってから時間も経ってるし、元々内務次長は事務方だからあたし達営業とはほとんど接点がない。
きっとあの二人も忘れてるんじゃないかな?

そんな事を考えていると、富美子が満面の笑顔で「尚美ちゃーん!と言って部屋に入ってきた。