「ちょ、ちょっと待ってください!」
あたしが立ち上がるとお兄さんは「仕事がありますから」と言って、店の中へ入ってしまった。
あたしはうなだれて元来た道に戻る。
するとあたしの目の前に寂しそうな顔をした氷メガネが立っていた…。
まさかアンタ、今の話聞いてないよね?
「あの…ちょっと、どうしたのよ?車にいたんじゃ…」
あたしの願いも虚しく氷メガネは一言、「やっぱり兄貴は俺を憎んでたんだな…」と呟いた。
車に戻り沈黙が続く中あたしは打開策をずっと考えていた。
でも誤解を解こうにもあたしには情報がなさすぎる。
とにかく詳しく過去の出来事を聞かない事には話にならない。
あたしは思い切って氷メガネに聞いた。
「裏切ったって、言ってたわよ…お兄さん。
どういう事なの?裏切ったって?」
うなだれたままの姿勢で氷メガネは答える。
「きっと…美緒さんの…事だ…。俺が…美緒さんの事を…香菜のおふくろさんにしゃべっちまったから…」
美緒さんの事?
あ、そうか…
確か、ナイショで付き合ってたんだったね。
あたしが立ち上がるとお兄さんは「仕事がありますから」と言って、店の中へ入ってしまった。
あたしはうなだれて元来た道に戻る。
するとあたしの目の前に寂しそうな顔をした氷メガネが立っていた…。
まさかアンタ、今の話聞いてないよね?
「あの…ちょっと、どうしたのよ?車にいたんじゃ…」
あたしの願いも虚しく氷メガネは一言、「やっぱり兄貴は俺を憎んでたんだな…」と呟いた。
車に戻り沈黙が続く中あたしは打開策をずっと考えていた。
でも誤解を解こうにもあたしには情報がなさすぎる。
とにかく詳しく過去の出来事を聞かない事には話にならない。
あたしは思い切って氷メガネに聞いた。
「裏切ったって、言ってたわよ…お兄さん。
どういう事なの?裏切ったって?」
うなだれたままの姿勢で氷メガネは答える。
「きっと…美緒さんの…事だ…。俺が…美緒さんの事を…香菜のおふくろさんにしゃべっちまったから…」
美緒さんの事?
あ、そうか…
確か、ナイショで付き合ってたんだったね。