氷メガネが東京に帰り再びあたしにいつもの日常が舞い戻る。
そんな平凡ないつもの日々を送っている時。珍しく平日の昼間、しかも勤務時間中にあたしの携帯に氷メガネから電話がかかる。
立場上勤務時間中に私用の電話なんかしないはず…。
こっちにいた時とは部下の数も比べ物にならないし、同じフロアに他の課もあるから。
それをかけてくるという事は…
よほどの重大事に違いない。
あたしはそう思い車を路肩に駐車した。
「もしもし?どうしたの?なんかあった?」
あたしは不安な思いを表に出さないように注意しながら電話に出た。
『尚美、悪いな仕事中に…今、話せるか?』
珍しく焦った様子の氷メガネの声にあたしもつられて焦る。
「大丈夫。車運転してたけどとめたから」
すると氷メガネは『そっか…』と言って話し始めた。
『実は…兄貴の居所が…わかったかも、しれない…』
「えーっ!ほんとに!?え、どこ?どこにいるの!?」
『多分…東京…』
東京って…
あんな嫌な思い出がある場所に?
もしかしたらやっぱり家族が恋しくなったの?
「東京っていっても…広いけど…」
『うん…けど多分…二十三区内にいるのは…間違いない…』
そんな平凡ないつもの日々を送っている時。珍しく平日の昼間、しかも勤務時間中にあたしの携帯に氷メガネから電話がかかる。
立場上勤務時間中に私用の電話なんかしないはず…。
こっちにいた時とは部下の数も比べ物にならないし、同じフロアに他の課もあるから。
それをかけてくるという事は…
よほどの重大事に違いない。
あたしはそう思い車を路肩に駐車した。
「もしもし?どうしたの?なんかあった?」
あたしは不安な思いを表に出さないように注意しながら電話に出た。
『尚美、悪いな仕事中に…今、話せるか?』
珍しく焦った様子の氷メガネの声にあたしもつられて焦る。
「大丈夫。車運転してたけどとめたから」
すると氷メガネは『そっか…』と言って話し始めた。
『実は…兄貴の居所が…わかったかも、しれない…』
「えーっ!ほんとに!?え、どこ?どこにいるの!?」
『多分…東京…』
東京って…
あんな嫌な思い出がある場所に?
もしかしたらやっぱり家族が恋しくなったの?
「東京っていっても…広いけど…」
『うん…けど多分…二十三区内にいるのは…間違いない…』