「ほんとに、それからは一度も連絡ないの…?」
「…ああ…。まったく…ない…」
「それで…お兄さんのカノジョ、美緒さんだっけ?カノジョの事も反対されたんだったよね…?」
氷メガネはフーッとため息をつく。
すごく嫌な事を思い出したかのように、顔が曇る。
「あの時…親父に内緒で付き合ってたからさ。兄貴は美緒さんと一緒にフランスへ行くつもりだったんだ。それをアイツは…親父は先回りして邪魔した」
「邪魔した…って?」
氷メガネはさっきよりもっと苦しそうに顔を歪めた。
「美緒さん…の…父親に逮捕歴がある事を調べ上げて…、美緒さんに兄貴をあきらめるように部下を使って言いに行かせた」
なんという…極悪非道なオッサンじゃ!
やり方が汚いんじゃないの!?
あたしは怒りが込み上げてそれが顔にもわかりやすく出る。
「お前が怒ってどーすんだよ?」
そう言って氷メガネはやっと少しだけ笑顔を見せてくれた。
「だってっ!腹立つじゃない!やり方が汚いのよ!裏でコソコソと…一番ムカつく、そういうのが…」
あたしが自分の気持ちをぶちまけると氷メガネはさらに優しい声で言った。
「ありがとな…。兄貴のために…そこまで怒ってくれて…」
「…ああ…。まったく…ない…」
「それで…お兄さんのカノジョ、美緒さんだっけ?カノジョの事も反対されたんだったよね…?」
氷メガネはフーッとため息をつく。
すごく嫌な事を思い出したかのように、顔が曇る。
「あの時…親父に内緒で付き合ってたからさ。兄貴は美緒さんと一緒にフランスへ行くつもりだったんだ。それをアイツは…親父は先回りして邪魔した」
「邪魔した…って?」
氷メガネはさっきよりもっと苦しそうに顔を歪めた。
「美緒さん…の…父親に逮捕歴がある事を調べ上げて…、美緒さんに兄貴をあきらめるように部下を使って言いに行かせた」
なんという…極悪非道なオッサンじゃ!
やり方が汚いんじゃないの!?
あたしは怒りが込み上げてそれが顔にもわかりやすく出る。
「お前が怒ってどーすんだよ?」
そう言って氷メガネはやっと少しだけ笑顔を見せてくれた。
「だってっ!腹立つじゃない!やり方が汚いのよ!裏でコソコソと…一番ムカつく、そういうのが…」
あたしが自分の気持ちをぶちまけると氷メガネはさらに優しい声で言った。
「ありがとな…。兄貴のために…そこまで怒ってくれて…」