氷メガネは家を出たお母さんと自分のマンションで生活を始めた。
相変わらずあたしとは遠距離恋愛を続けている。
あんなにすぐ結婚と言っていたけれど、お母さんに許してもらった途端安心したのかガッツく気が失せた。
というより…
あたしは氷メガネに、今までお母さんと触れ合えなかった分を取り戻して欲しかった。
そして東京からこっちへ戻る時あたしが言った言葉に、氷メガネも素直に従った。
『結婚の話だけどさ。とりあえず、ちょっと様子みよっか?』
『なんでだよ?もう障壁はなくなったんだぞ?』
『確かにそうだけど…。まだやる事が残ってない?』
『なんだよ、やる事って?』
氷メガネに尋ねられ、あたしは"やるべき事"の説明をした。
まずは晴彦の進学。
合格しても落っこちても、それが決まるまでは自分の事どころではない。
それに、富美子の事…。
あたしが何をしてあげられる訳でもないけど、心配だった。
あたし以外に彼女を助けてあげられる同期はいるけど…
富美子に何かあった時すぐ近くにいてあげたかった。
そして氷メガネにとってはお兄さんとの事。
できれば仲直りして欲しい。
とはいえ、お兄さんの居所もわからない状況じゃ動きようがないんだけど…
お母さんとだって、やっと親子としてお互いの気持ちが繋がったんだもんね。
親孝行するのは…
これからだよ…?
相変わらずあたしとは遠距離恋愛を続けている。
あんなにすぐ結婚と言っていたけれど、お母さんに許してもらった途端安心したのかガッツく気が失せた。
というより…
あたしは氷メガネに、今までお母さんと触れ合えなかった分を取り戻して欲しかった。
そして東京からこっちへ戻る時あたしが言った言葉に、氷メガネも素直に従った。
『結婚の話だけどさ。とりあえず、ちょっと様子みよっか?』
『なんでだよ?もう障壁はなくなったんだぞ?』
『確かにそうだけど…。まだやる事が残ってない?』
『なんだよ、やる事って?』
氷メガネに尋ねられ、あたしは"やるべき事"の説明をした。
まずは晴彦の進学。
合格しても落っこちても、それが決まるまでは自分の事どころではない。
それに、富美子の事…。
あたしが何をしてあげられる訳でもないけど、心配だった。
あたし以外に彼女を助けてあげられる同期はいるけど…
富美子に何かあった時すぐ近くにいてあげたかった。
そして氷メガネにとってはお兄さんとの事。
できれば仲直りして欲しい。
とはいえ、お兄さんの居所もわからない状況じゃ動きようがないんだけど…
お母さんとだって、やっと親子としてお互いの気持ちが繋がったんだもんね。
親孝行するのは…
これからだよ…?