「敏生さん、どうせなら尚美さんにも思ってる事言って頂きましょうよ。折角来て頂いたのに、これじゃあ…。それに…まだあたしに対する説明がされてないわ。どうしてあたしじゃなく、この方と結婚するのか、あたしには聞く権利があると思いますけど」
確かに香菜さんの言う事にも一理ある。
小さい時から自分は氷メガネと結婚するんだと思って育ってきて、いざ別の人と結婚しますって言われたら、誰だってカチンと来る。
説明をしてほしいというのは至極当たり前の事のように思えた。
氷メガネはチラッとあたしの方を見た。
あたしは何も言わずにただうなずく。
少しだけ表情が柔らかくなった氷メガネが香菜さんの方に向き直り、話し始めた。
「香菜…。本当に申し訳ないとは、思ってる。でも、俺は、お前の事を一度だって恋愛対象として見た事はない。だから、尚美と出会おうとも出会わなかろうとも、お前と結婚するつもりは全くなかった。けどそれは、お前が嫌いだとか、そういうんじゃなくて…。
小さい頃から一緒にいすぎて、妹のようにしか、思えなかった」
確かに香菜さんの言う事にも一理ある。
小さい時から自分は氷メガネと結婚するんだと思って育ってきて、いざ別の人と結婚しますって言われたら、誰だってカチンと来る。
説明をしてほしいというのは至極当たり前の事のように思えた。
氷メガネはチラッとあたしの方を見た。
あたしは何も言わずにただうなずく。
少しだけ表情が柔らかくなった氷メガネが香菜さんの方に向き直り、話し始めた。
「香菜…。本当に申し訳ないとは、思ってる。でも、俺は、お前の事を一度だって恋愛対象として見た事はない。だから、尚美と出会おうとも出会わなかろうとも、お前と結婚するつもりは全くなかった。けどそれは、お前が嫌いだとか、そういうんじゃなくて…。
小さい頃から一緒にいすぎて、妹のようにしか、思えなかった」