返事をする事なくあたしはドアロックを解除した。
開いたドアの向こうには今にもぶちキレそうな表情の氷メガネが立っていた。

「あ…あの…、お久しぶり、です…」

あたしの言葉に答える事もせずズカズカと部屋の中に入ってきた氷メガネは、いきなりあたしの腕をつかんでベッドに叩きつけた。

起き上がる一瞬の隙も与えず、乱暴に上着を脱ぎ捨てあたしに覆い被さってきた。

久しぶりの萌えシチュエーションだわ…。
なんて、そんな悠長な事を思っている場合じゃない!

氷メガネはいつもの数倍の激しさで、いきなりあたしのスカートをはぎとった。
そして下着を無理矢理下ろされて、あたしは思わず抵抗する姿勢を見せた。

「ちょっと…何よ、いきなり!…やめてよ!」

あたしは渾身の力を振り絞って氷メガネをはね除けた。
息を荒くして睨み付ける。
氷メガネはその険しい表情をようやく緩め、ドサッと椅子に座り込んだ。
大きくため息を吐きながらネクタイを緩め、シャツのボタンを上から三つ外す。

大好きなコイツの仕草も今は素直に喜べないあたしがいた。