「ごめん、美晴。そろそろ時間だから行くわ」
そう言って先にエレベーターホールへ急ぐ。
「あ、尚美さん!あたしも乗りますって~」
慌てて追いかけてくる美晴を振り切りエレベーターに乗る。
ギリギリ間に合いそうだったが非情にもさっさと「閉」ボタンを押した。
「尚美さ~ん!!」
閉まったドアの向こうから情けない美晴の声が聞こえてきたが、"ざまあみろ"と言いながら目的の階へ向かった。
面接会場は同じビル内の四階にある会議室。
既に約束の時間の五分前になっている。
美晴のせいでギリギリじゃん。
化粧直ししたかったのに…
そう思いながら慌ててエレベーターを降りた所で、角から曲がってきた人と派手にぶつかった。
「イテっ!」「痛っ!」
ほぼ同時に叫んだ。
あたしはおでこを思いっきりぶつけてしまいさすりながら「す、すいません!大丈夫ですか?」と謝った。
あたしがぶつかったその男性は落とした書類を拾いながら答える。
「いえ、大丈夫です。こちらこそすみません」
その男性が顔を上げた瞬間。
目が合った。
まるでストップモーションのようにあたし達二人の時間が止まる…。
そう言って先にエレベーターホールへ急ぐ。
「あ、尚美さん!あたしも乗りますって~」
慌てて追いかけてくる美晴を振り切りエレベーターに乗る。
ギリギリ間に合いそうだったが非情にもさっさと「閉」ボタンを押した。
「尚美さ~ん!!」
閉まったドアの向こうから情けない美晴の声が聞こえてきたが、"ざまあみろ"と言いながら目的の階へ向かった。
面接会場は同じビル内の四階にある会議室。
既に約束の時間の五分前になっている。
美晴のせいでギリギリじゃん。
化粧直ししたかったのに…
そう思いながら慌ててエレベーターを降りた所で、角から曲がってきた人と派手にぶつかった。
「イテっ!」「痛っ!」
ほぼ同時に叫んだ。
あたしはおでこを思いっきりぶつけてしまいさすりながら「す、すいません!大丈夫ですか?」と謝った。
あたしがぶつかったその男性は落とした書類を拾いながら答える。
「いえ、大丈夫です。こちらこそすみません」
その男性が顔を上げた瞬間。
目が合った。
まるでストップモーションのようにあたし達二人の時間が止まる…。