既にぐったりとして言う事を聞かなくなったあたしの体は、ベッドの柔らかさに吸い込まれてまもなく眠りに落ちてしまった。
そして起きた時はもう深夜近くになっていた。
ヤバい…
さすがに泊まるのはマズイよね…。
あたしは隣に氷メガネがいない事に気づき、ベッドをぬけ部屋を出る。
リビングの明かりがついているのを見てドアを開けると、そこにはパソコンに向かって真剣な表情で何かを打ち込んでいる氷メガネがいた。
見つめるあたしの視線に気づき、柔らかい笑顔を見せる。
その瞳はいつもあたしの心を簡単に鷲掴みにしてしまう。
「ごめんね…寝ちゃった…」
二人で過ごせる限られた貴重な時間を無駄にしてしまったような気がして…
あたしは氷メガネに謝った。
「俺のせいだから」
怒るどころか優しく微笑む氷メガネに切なさが増していく。
氷メガネはゆっくりとパソコンを閉じ、あたしの方へやってくるとふわりと抱きしめて言った。
「明日…東京へ戻る事になった…」
今…
なんて…?
あたしは言葉よりも涙が先に出てしまった事に、自分でも驚きを隠せなかった。
抱きしめたられたままの態勢ではあたしから氷メガネの表情を見る事はできない。
でも、あたしを抱き締める腕からわずかに伝わる振動で…
コイツの気持ちも痛いほど伝わってきて。
「えらく…急なの、ね…」
ようやく出たのは、ありきたりな…
平凡な言葉だった。
そして起きた時はもう深夜近くになっていた。
ヤバい…
さすがに泊まるのはマズイよね…。
あたしは隣に氷メガネがいない事に気づき、ベッドをぬけ部屋を出る。
リビングの明かりがついているのを見てドアを開けると、そこにはパソコンに向かって真剣な表情で何かを打ち込んでいる氷メガネがいた。
見つめるあたしの視線に気づき、柔らかい笑顔を見せる。
その瞳はいつもあたしの心を簡単に鷲掴みにしてしまう。
「ごめんね…寝ちゃった…」
二人で過ごせる限られた貴重な時間を無駄にしてしまったような気がして…
あたしは氷メガネに謝った。
「俺のせいだから」
怒るどころか優しく微笑む氷メガネに切なさが増していく。
氷メガネはゆっくりとパソコンを閉じ、あたしの方へやってくるとふわりと抱きしめて言った。
「明日…東京へ戻る事になった…」
今…
なんて…?
あたしは言葉よりも涙が先に出てしまった事に、自分でも驚きを隠せなかった。
抱きしめたられたままの態勢ではあたしから氷メガネの表情を見る事はできない。
でも、あたしを抱き締める腕からわずかに伝わる振動で…
コイツの気持ちも痛いほど伝わってきて。
「えらく…急なの、ね…」
ようやく出たのは、ありきたりな…
平凡な言葉だった。