休みの日もほとんど休んだ気がしないまま月曜日がやってきた。
あたしは土日もまったりと氷メガネの自宅で過ごしてしまった。

本当は土曜日に家に帰るつもりだったのに、晴彦からもう一泊して来いとメールが入ったのだ。

…氷メガネの携帯に…だけど。

なんで母親じゃなくてアイツにするかな…。

あたしがその疑問を口にすると、氷メガネは

「恥ずかしいんじゃねーの?」

とだけ言って笑った。

確かにそうかもしれないけど…
でも、お泊りセット持ってけば、は言えるわけでしょ?
それとそんなに変わらないと思うけどな…。

あー…
なんか体が痛いんですけど…
腰が一番ヒドイわ…。

確かに金曜日の夜から日曜日の昼過ぎまで…
その…何度となく…みたいな?
そりゃ体も悲鳴あげるって。

あたしは車の運転席のシートの間に小さなクッションを挟んで、腰をいたわる。
営業所に着いてエレベーターを待っていると、麻美がやってきた。

「お!おはよっ!」

「あぁ…おはよ…」

「ちょっと、何よ?そのテンションの低さ!あぁー、もしかしてもう倦怠期とか?」

「なわけないでしょ」

あ…思わず言っちゃった…。
ヤバい…恥ずかしすぎる…。

「ふーん…。ラブラブって感じ?」

麻美がニヤついた顔で聞いてきた。