確か彼女は…、塚本さんと同じ営業所だったな。
班は違ってたけど…
「言っていいのかどうかわからないけど…。その通りです。入ってからすぐは、研修生みたいな立場で設定額は低いです。期間が決まってるっていうのも、事実です…。うちの場合は…、登録月から数えて約三ヶ月間で、件数と額が職階によって決まってます…」
件数? 額? 職階?
みんなはあたしの言ってる事がさっぱり理解できないといった顔つきだ。
申し訳ないが、あたしの立場でこれ以上は言えない。
だったらさわりも言わなきゃよかったんだけど。
一気にみんなの顔が曇る。
あたしはやっぱりマズかったかな、と思い始めた…。
その時、部屋のドアが開いて本日の講師である福富トレーナーが入ってきた。
「お待たせ!ごめんね、ちょっと遅れちゃった!」
あたし以外のみんなが緊張し始める。
そうだよね、普通は緊張するよね。
今から何が始まるのか、きっと不安でいっぱいなはず。
「じゃあ、始めます。とりあえず、自己紹介からしよっか。言いだしっぺのあたしからいくよ。福富雅子、四十歳です。家族はダンナと四人の子供と、両親です。あ、ちなみにあたし、バツイチで、今のダンナとは再婚です、よろしく」
班は違ってたけど…
「言っていいのかどうかわからないけど…。その通りです。入ってからすぐは、研修生みたいな立場で設定額は低いです。期間が決まってるっていうのも、事実です…。うちの場合は…、登録月から数えて約三ヶ月間で、件数と額が職階によって決まってます…」
件数? 額? 職階?
みんなはあたしの言ってる事がさっぱり理解できないといった顔つきだ。
申し訳ないが、あたしの立場でこれ以上は言えない。
だったらさわりも言わなきゃよかったんだけど。
一気にみんなの顔が曇る。
あたしはやっぱりマズかったかな、と思い始めた…。
その時、部屋のドアが開いて本日の講師である福富トレーナーが入ってきた。
「お待たせ!ごめんね、ちょっと遅れちゃった!」
あたし以外のみんなが緊張し始める。
そうだよね、普通は緊張するよね。
今から何が始まるのか、きっと不安でいっぱいなはず。
「じゃあ、始めます。とりあえず、自己紹介からしよっか。言いだしっぺのあたしからいくよ。福富雅子、四十歳です。家族はダンナと四人の子供と、両親です。あ、ちなみにあたし、バツイチで、今のダンナとは再婚です、よろしく」