『もしかして妬いてんのか…?』

はい!?
全くコイツは、おめでたすぎだから…

「そうじゃなくて…。こんな事、しゃべってて大丈夫なのかな…って」

『誰かに聞こえたらマズイか?いいよ。聞かせてやれば』

だーかーらー!
そうじゃないでしょーが!

あたしは氷メガネのあまりのバカっぷりに呆れるのも通り越し感心していた。
よくここまで恥ずかしげもなく言えるよね。

『大丈夫。ここには俺しかいないから。それより、今日良かったら息子さんも一緒じゃダメか?』

息子さん?
息子さんて、晴彦?
晴彦も一緒に?

気遣いはすごく嬉しいけど…
こんな姿を自分の息子に見られるのはちょっと…

それに氷メガネのドSがバレるってのも…

迷ってしまい何も答えられずに黙っていると、氷メガネがつぶやくように言った。

『…仲良く、なりたい…と思って、な…』

あ…
そう…なんだ。

なんか単純に嬉しい。晴彦と親密になりたいっていうのはちゃんとあたしとの将来を見据えてくれてるって事よね…。

「わかった…。メールして、みるね」