すると富美子はメールではなく、電話してきた。

『もしもし、尚美ちゃん?なんかあった…?』

あたしは富美子のこの声だけでもう泣きそうになっていた。

「…うん…。富美子、今日時間の空いた時に…会えない?どうしても話したい事あるんだけど…」

いつもとは違う様子で話すあたしをおかしいと思ったのか、富美子はすぐに承知してくれた。
そして二人が空いた時間に駅の南側のカフェで待ち合わせをした。

先にカフェに着いたあたしが一服している所に、慌てた様子の富美子が駆け込んできた。

「ちょっと…富美子…。そんなに慌てなくても…。事故にあったらどうすんのよ…」

「ごめん…。だって早く来ないと尚美ちゃんが、心配だったんだもん…」

本当に富美子は優しくてあったかくて…いつも自分の事より人の事ばっかで…
あたしは簡単に涙腺が崩壊してしまう。

急に泣き出したあたしを見て戸惑う富美子。

申し訳なくて謝り続けるあたしを優しく労ってくれる。