翌日久しぶりに仕事に出る。

みんなに心配をかけた事をわびて、通常業務に戻った。

そういえばあたしが体調を崩して休んでいた間に、同期の富美子も大変な目に遭ったと恭子からメールが来ていたんだ。
外出先から営業所に戻った所で倒れて救急搬送されたらしい。

なんでも過度のストレスが原因だとか…。
あの子平気そうな顔してたけど相当なプレッシャーを感じてたのかも…。
あたしは自分の事でいっぱいいっぱいで、富美子が大変だったのを知らずにいた事を悔やんだ。

今、自宅で療養中の彼女にお見舞いのメールを送った。

結局二日ほど休んで復活した富美子から、心配かけて悪かったというメールが来た。
あたしはとりあえずひと安心したが、今度は自分の事を富美子に聞いてもらいたくなった。

富美子なら…
あたしの気持ちを…

自分ではどうしたらいいかよくわからないこの気持ちのモヤモヤを晴らしてくれるかもしれない。

事実、氷メガネと言い合いして別れたあの日以来あたしはイライラしたり落ち込んだりとなかなか心情的にも忙しく…

いつも気が付くと氷メガネの事を考えてしまっている…。
追い払っても追い払っても、あたしの頭から離れてくれない。

もう自分ではどうする事もできなかった…。

そしてとうとう…あたしは富美子に会いたいとメールしてしまった。