「ま、ハッキリ言ってかわいくねー女って事だな」

な、何ーーーー!

かわいくないって、どういう事よ!
別にこの年になって、かわいいとか言ってもらわなくてもいいけどさ。

それにしても、かわいくないってハッキリ言われると、やっぱり気分悪いし!

「別に…いいですよ。内務次長にかわいいと思ってもらえなくっても」

そうだよ、そうだよ。
何落ち込んでのよ、あたし!

元々コイツとは天敵同士。
それ以上でも以下でもないんだから!
精一杯平静を装って言ったあたしに、氷メガネのヤツ…。

相も変わらずあたしを煽るようなセリフを吐いてきた。

「ほら、そういう風に言う所が、かわいくねーって事なんだよ」

しかも口角をわずかにあげ、まるで勝ち誇ったような顔をしている。
あたしはとうとう堪忍袋の緒が切れた。

「だから、かわいくないかわいくないって、何回も言わないでもらえるかな!?」

いつもの口ゲンカが復活し、荒々しい口調で言い放った。
だけどいつもの口論にも慣れっこの氷メガネはひるむ様子など見せない。

「かわいくねーからかわいくねーって言ってんだけど。悔しかったら俺にかわいいって言わせてみろよ」

コイツは…
ちょっと大人しくしてたら付け上がって…

もう、容赦しないんだから!