氷メガネとの面談から二週間が過ぎた。
あれから何も連絡がない。
所長は相変わらずあたし達を敵視して、ことあるごとに文句を言ってきたり、面倒くさいイベントはいつもあたし達に担当させたりしていた。
でもそんな事にも随分慣れてきていた。
そんな時だった。
昼休みにお邪魔している会社で、いつものように新商品のチラシを配り終えたあたしは、近くのコンビニに行き車の中で一服していた。
すると携帯に知らない番号から電話がかかってきた。
誰だろう…?
知らない番号だけど…
あたしは知らない番号でも仕事につながるといけないので、極力出るようにしてる。
そう思ってこの電話にも出た。
「…はい…もしもし…」
探るように話したあたしの耳に聞こえてきたのは、聞き覚えのある、抑揚のない声だった。
『飯田さんのお電話でしょうか?私、支社の伊藤ですが』
コイツ…、氷メガネだ!
あれ、あたし、番号教えたっけ?
あ、でも、内務次長だから職員の番号くらい調べりゃすぐにわかるか…。
あたしはそんな事を考えていて、沈黙のままだったことに気づかないでいた。
『もしもし、飯田さんのお電話ではないのですか?』
「あっ!はい、そうです、飯田です!」
『なかなかお返事されないので…間違えたのかと思いましたよ…』
あれから何も連絡がない。
所長は相変わらずあたし達を敵視して、ことあるごとに文句を言ってきたり、面倒くさいイベントはいつもあたし達に担当させたりしていた。
でもそんな事にも随分慣れてきていた。
そんな時だった。
昼休みにお邪魔している会社で、いつものように新商品のチラシを配り終えたあたしは、近くのコンビニに行き車の中で一服していた。
すると携帯に知らない番号から電話がかかってきた。
誰だろう…?
知らない番号だけど…
あたしは知らない番号でも仕事につながるといけないので、極力出るようにしてる。
そう思ってこの電話にも出た。
「…はい…もしもし…」
探るように話したあたしの耳に聞こえてきたのは、聞き覚えのある、抑揚のない声だった。
『飯田さんのお電話でしょうか?私、支社の伊藤ですが』
コイツ…、氷メガネだ!
あれ、あたし、番号教えたっけ?
あ、でも、内務次長だから職員の番号くらい調べりゃすぐにわかるか…。
あたしはそんな事を考えていて、沈黙のままだったことに気づかないでいた。
『もしもし、飯田さんのお電話ではないのですか?』
「あっ!はい、そうです、飯田です!」
『なかなかお返事されないので…間違えたのかと思いましたよ…』