「そう…だったんだ…」
『うん…。でもさ、あの時はもう、尚美も新しい仕事に一生懸命だったじゃない?すごい嫌な思いをした尚美に、すぐ戻って来いって…言えなかったんだ…』
麻美はずっとあたしの事心配してくれてたもんね…。
「ありがとね…麻美…」
『それはもういいって!それよりさ、営業の仕事をする気があるなら事務の仕事は断ってしまった方がいいよ』
「え、なんで?受かってたらそれでいいし、営業の仕事は事務がダメなら考えるつもりなんだけど…」
『営業職の入社日、来月の五日なの。もう二週間ないでしょ。言いたいことわかるよね?』
そうだった…。
昔の事すぎて忘れてたけど…。
営業職員は一般的な会社の年一回の採用と異なり、毎月採用されるんだった。
ただ試験や面接だけではなく、入社するまでにやらなければいけない事が決められているのだ。
他社の採用がどうかは知らないが、少なくともKK生命保険株式会社についてはこうだ。
まず誘致者という、採用したい人物を誘う営業職員が営業所に採用予定者を連れてくる。
最低二回は営業所に来てもらい、二回とも保険の営業として働く事についてのDVDを視聴して感想を書いてもらう。
それが終われば次に営業所長の面接がある。
営業所長の面接が通ると、次にあるのが支社長面接だ。
『うん…。でもさ、あの時はもう、尚美も新しい仕事に一生懸命だったじゃない?すごい嫌な思いをした尚美に、すぐ戻って来いって…言えなかったんだ…』
麻美はずっとあたしの事心配してくれてたもんね…。
「ありがとね…麻美…」
『それはもういいって!それよりさ、営業の仕事をする気があるなら事務の仕事は断ってしまった方がいいよ』
「え、なんで?受かってたらそれでいいし、営業の仕事は事務がダメなら考えるつもりなんだけど…」
『営業職の入社日、来月の五日なの。もう二週間ないでしょ。言いたいことわかるよね?』
そうだった…。
昔の事すぎて忘れてたけど…。
営業職員は一般的な会社の年一回の採用と異なり、毎月採用されるんだった。
ただ試験や面接だけではなく、入社するまでにやらなければいけない事が決められているのだ。
他社の採用がどうかは知らないが、少なくともKK生命保険株式会社についてはこうだ。
まず誘致者という、採用したい人物を誘う営業職員が営業所に採用予定者を連れてくる。
最低二回は営業所に来てもらい、二回とも保険の営業として働く事についてのDVDを視聴して感想を書いてもらう。
それが終われば次に営業所長の面接がある。
営業所長の面接が通ると、次にあるのが支社長面接だ。