『…どういう…意味かしら…?』
「あの…ビニールケースに入れる時には確かに全額あったんです。でもあの…エステをして頂いている間に…手違いがあったんじゃ…」
あたしが言いかけると、オーナーはいきなり怒鳴るような感じになった。
『もしかして、うちの従業員を疑ってらっしゃるの!?』
「いえ、そういう訳ではないんです…。何かの手違いかもしれなくて…」
『手違いとおっしゃるけど、それが疑ってるって事でしょ?飯田さん、わたしどもとおたくとは、個人の付き合いじゃないの。会社同士のお付き合いよね?
あなたがそういう事をおっしゃるなら、今後お宅とのお付き合いは考えさせて頂かないといけないわね』
オーナーはそう言って一方的に電話を切った。
あたしは打ちのめされていた…。
まさか長い付き合いのお客のところでこんなトラブルに見舞われるなんて。
付き合いが長い事で完全に油断していた。
どんなに親しくて付き合いが長い顧客でも、営業の基本は絶対に守らなければいけないのに…。
このまま保険料が不足していては契約が成立しない。
かといって立て替えたとしても、継続してくれる保証もない。
頭を抱えるしかないあたしは、この事をまず眞子に相談した。
使っていない資料室に眞子と二人で入る。
「あの…ビニールケースに入れる時には確かに全額あったんです。でもあの…エステをして頂いている間に…手違いがあったんじゃ…」
あたしが言いかけると、オーナーはいきなり怒鳴るような感じになった。
『もしかして、うちの従業員を疑ってらっしゃるの!?』
「いえ、そういう訳ではないんです…。何かの手違いかもしれなくて…」
『手違いとおっしゃるけど、それが疑ってるって事でしょ?飯田さん、わたしどもとおたくとは、個人の付き合いじゃないの。会社同士のお付き合いよね?
あなたがそういう事をおっしゃるなら、今後お宅とのお付き合いは考えさせて頂かないといけないわね』
オーナーはそう言って一方的に電話を切った。
あたしは打ちのめされていた…。
まさか長い付き合いのお客のところでこんなトラブルに見舞われるなんて。
付き合いが長い事で完全に油断していた。
どんなに親しくて付き合いが長い顧客でも、営業の基本は絶対に守らなければいけないのに…。
このまま保険料が不足していては契約が成立しない。
かといって立て替えたとしても、継続してくれる保証もない。
頭を抱えるしかないあたしは、この事をまず眞子に相談した。
使っていない資料室に眞子と二人で入る。