「相川さん、スミマセン…。飯田さんにはあたしがちゃんと話します。ここはあたしに免じて…どうか、おさめてもらえませんか？」

「日比谷さん、あたしは…！」

言いかけたあたしを眞子はキッと睨み付けた。
相川は眞子がそこまで言うなら、と引き下がってくれた。

しかし、ペナがある場合は所長に報告しないといけないからと釘は刺された。

あたしは眞子に連れられてデスクに戻る。
麻美と妙子も心配そうに見ていた。

眞子は麻美と妙子に、あたしと二人で地区活動に行ってくると言って営業所を出た。
眞子の車に乗るやいなやあたしは質問を投げ掛ける。

「日比谷さん！あたしの事信じてくれないんですか！？」

すると、眞子は穏やかに答えた。

「そんなわけないでしょ。信じてるよ。でもね、相川さんの仕事はペナをチェックする事で、あれば報告するのが決まりじゃない？そのペナの原因や経緯なんか、関係ないわけよ。ただ、ペナがあるかないかだけなの」