「……僕は心のどこかで和香に気づいて欲しくてこの話をしたのかもね」
「え?」
「和香はなんでも僕のことをわかってくれる気がするから。だから、この気持ちを、僕の本当の気持ちを気づいて欲しくて話したのかもしれないなと思って」
そこまで言って、好きだという感情が一気に溢《あふ》れ出した。
今までにないくらいに。
ハッとして和香の瞳を見てみれば、その色はさっきと打って変わって綺麗なピンク色に染っていた。奥まで透きとおる、説明できないほど綺麗なピンク色だ。
和香はその大きな目を見開いている。
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