「先方も職場の上司が仲介されてるんだがね。とても優秀な男のようなんだけど、なかなか身を固めないんだそうだ。本人は、いい人に巡り会えない、と言ってるらしいが。上司としても、早く身を固めた方が世間の信頼も厚くなるからって今回うちの家内に相談があったというわけなんだ。
それで、私が考えるに…松島くんなら、人柄も、申し分ないと思ってね」
それは…
奥様の探す条件に私が当てはまったという事か?
病院には女性職員がたくさん働いているし、むしろ看護部門の方が若くて美人な子が多いのに。
そこで敢えて私?と疑問を持つ。
私は部長に尋ねた。
「確かに…あの…私なんかにありがたすぎるお話かとは思いますけど…。
うちの病院にはその…私よりもっとふさわしい人がいらっしゃるのではないでしょうか…?」
そう言う私に部長はクスリと笑う。
「…うん…。確かに松島くんの言う通り、他部署にも条件に合う人はいるかもしれないけどね…。彼も営業という仕事柄、勤務も不規則なんだそうだよ。
将来の事を考えると、看護師ではお互いすれ違うんじゃないかという話なんだ」
将来の事というのは結婚という意味だろう。
見合いなんだから結婚前提は当たり前だけど…。
会う前からそこまで条件が限られているのかと、見合いの経験などない私は驚いた。
それで、私が考えるに…松島くんなら、人柄も、申し分ないと思ってね」
それは…
奥様の探す条件に私が当てはまったという事か?
病院には女性職員がたくさん働いているし、むしろ看護部門の方が若くて美人な子が多いのに。
そこで敢えて私?と疑問を持つ。
私は部長に尋ねた。
「確かに…あの…私なんかにありがたすぎるお話かとは思いますけど…。
うちの病院にはその…私よりもっとふさわしい人がいらっしゃるのではないでしょうか…?」
そう言う私に部長はクスリと笑う。
「…うん…。確かに松島くんの言う通り、他部署にも条件に合う人はいるかもしれないけどね…。彼も営業という仕事柄、勤務も不規則なんだそうだよ。
将来の事を考えると、看護師ではお互いすれ違うんじゃないかという話なんだ」
将来の事というのは結婚という意味だろう。
見合いなんだから結婚前提は当たり前だけど…。
会う前からそこまで条件が限られているのかと、見合いの経験などない私は驚いた。