「ホストをしていて、わかったんです…。自分の容姿が、他の奴よりも勝っている事に…。俺の笑顔ひとつで簡単に落ちていく女たちを…軽蔑しました…。
そして俺に媚を売る女達が増えていけばいくほど、ホスト仲間からの風当たりはキツくて…。
一度半殺しの目に遭って、ひどい顔にされて仕事に行けなくなった事があったんです。それで護身の為に、合気道を習い始めたんです…。
そのホストの仕事は、大学を卒業する前にきっぱりと足を洗いました。
裏の世界でだけは生きて行きたくなかった…。
死んだ親父に恥ずかしくない生き方をしたかったんです…。
だけど、結局はこの土地に戻って来て、ホストまがいの事をまたやったんですから…、あの世で親父に顔向けできませんよね…」
そこまでを一気に話し、水谷は一度息を大きく吐く。
「それで、そんな親父にすがる生き方をして、その後を追った母親を、俺はどうしても許せなかったんです…。俺という子供に愛情がなかったのかって。
自分でなんとか頑張ろうとしなかった母親を憎みました…。
だからあなたが、俺に頼らず経済的にも自立している姿を見て、すごく驚きました…。
女はみんな、男を頼って自分は働かずにのんべんだらりと生きるものだと思ってましたから…」
そして俺に媚を売る女達が増えていけばいくほど、ホスト仲間からの風当たりはキツくて…。
一度半殺しの目に遭って、ひどい顔にされて仕事に行けなくなった事があったんです。それで護身の為に、合気道を習い始めたんです…。
そのホストの仕事は、大学を卒業する前にきっぱりと足を洗いました。
裏の世界でだけは生きて行きたくなかった…。
死んだ親父に恥ずかしくない生き方をしたかったんです…。
だけど、結局はこの土地に戻って来て、ホストまがいの事をまたやったんですから…、あの世で親父に顔向けできませんよね…」
そこまでを一気に話し、水谷は一度息を大きく吐く。
「それで、そんな親父にすがる生き方をして、その後を追った母親を、俺はどうしても許せなかったんです…。俺という子供に愛情がなかったのかって。
自分でなんとか頑張ろうとしなかった母親を憎みました…。
だからあなたが、俺に頼らず経済的にも自立している姿を見て、すごく驚きました…。
女はみんな、男を頼って自分は働かずにのんべんだらりと生きるものだと思ってましたから…」