そこまで話した所で、ギャルソンが最初の料理を持ってきた。
話をいったん中断し、料理を頂く。
相変わらず美しいその料理は、まるで絵画のようだ。
水谷も一口食べて、「美味しいですね…」と言った。
料理を食べ終え話を再開させる。
「さっきの話は、どうですか?やっぱり思い出せません…?」
水谷はうつむいて、「申し訳ありません…」と謝った。
「謝らなくていいですよ。多分そうだろうと、思ってましたから。それで私がお礼をさせて欲しいと言って、連絡先を聞きました。一度だけ、電話をかけてお話しましたけど…それきりでした」
「そう…だったんですか…」
「はい。だからお見合い相手が水谷さんだとわかった時は驚きました。
でも、会った時もっと驚きました。水谷さんが私の事を全く覚えていなかったので」
すると、再びギャルソンが次の料理を運んできた。
私たちの会話も再び中断する。
ここはじっくり話をするには不向きな店だ。
たびたび邪魔が入る。
でも、私はどうしてもここに来たかった。
水谷との数少ない思い出の場所…。
たとえその思い出を私しか覚えていなかったとしても。
話をいったん中断し、料理を頂く。
相変わらず美しいその料理は、まるで絵画のようだ。
水谷も一口食べて、「美味しいですね…」と言った。
料理を食べ終え話を再開させる。
「さっきの話は、どうですか?やっぱり思い出せません…?」
水谷はうつむいて、「申し訳ありません…」と謝った。
「謝らなくていいですよ。多分そうだろうと、思ってましたから。それで私がお礼をさせて欲しいと言って、連絡先を聞きました。一度だけ、電話をかけてお話しましたけど…それきりでした」
「そう…だったんですか…」
「はい。だからお見合い相手が水谷さんだとわかった時は驚きました。
でも、会った時もっと驚きました。水谷さんが私の事を全く覚えていなかったので」
すると、再びギャルソンが次の料理を運んできた。
私たちの会話も再び中断する。
ここはじっくり話をするには不向きな店だ。
たびたび邪魔が入る。
でも、私はどうしてもここに来たかった。
水谷との数少ない思い出の場所…。
たとえその思い出を私しか覚えていなかったとしても。