私達親子が実家に居候し始めてから、随分と時が過ぎた。
どこか賃貸を借りようかとも思ったが、両親の優しさについつい甘えてしまっている。

小西との関係も相変わらず続いていたが、最近ちょっと変わった。
あんなに自由な関係でいたいと言っていた小西が、結婚をほのめかすような発言をするようになったのだ。
さすがにもうそろそろ落ち着きたいという事なのだろうか？
でも、なんで今更？

その時の私は少し疑問を抱きながらも、小西の変化をあまり深くは考えていなかった。

だから小西がまさかあんな奇行に走るなんて…思わなかった…。


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最近の小西はどんどん大胆になっている。
病院で就業中であるにもかかわらず頻繁にメールをよこしたり、偶然院内で会っても気さくに話しかけてくるようになった。
段々と院内でも私たちの事が噂されるようになる。

私の耳にその情報を入れてくれたのは親友の沙由美だった。
ただ、二人共もう独身同士だから別にやましくはないんだけどね、と言ってくれた。

ある日とうとう小西は私にプロポーズをしてきた。

あまりにも急変する小西を不審に思いながらも、やはりこのまま独りでい続ける事に不安もあった私はプロポーズを受ける事にした。