私もカップの中のハーブティが無くなってから、カイさんに一言話し掛けてから家に戻る。

 早速買ってきた本を袋から取り出して、本屋でさあっと目を通した目次に再度、今度はじっくりと目を通した。

 『人間と災いについて』という文字が目に入って来て、それはまさに今私が一番知りたい情報だった。

 すぐにその横に書かれてあるページ番号を確認してそのページを開いて、ぎっしりと詰まった文字を一字一字丁寧に読んでいく。

「キセキバナ……?」

 要約すると、人間がこの世界に入り込むのは時々あることで、災いはその都度起こるものではない。災いが起きる条件というのは未だに解明されておらず、数十年に一度引き起こされるという。

 そしてその災いというのが自然災害で、火山噴火、巨大台風、異常気象(大雪や大雨等)、地震などがもたされるらしい。初めは地震から起こり、最終的には火山が噴火することで災いは終息する。

 火山噴火後には街が灰で覆い尽くされてしまう……。

 まさしく今この世界に起きていることと一緒……。