「こんにちは」
「この前の……」
「今日ね、新作のお菓子を持ってきたの。それで、食べて欲しくて」
その人は、可愛らしい箱をカイさんに渡す。早速その中身をカイさんが確認すると、中にはパウンドケーキのようなものが入っていた。
「これは?」
「甘くないケーキ。あなたのところのバジルを使って作ってみたの」
「ケーク・サレですね」
「そう、まさに」
「ケーク・サレ?」
初めて聞く名前に、一体どんなものだろうと想像するけれど、甘くないケーキというのがなかなか思い浮かばない。
バジル味のケーキ?
「かぼちゃとさつまいもを混ぜて甘めにしてるんだけれど、そこにさっぱりとバジルの風味を合わせたのよ」
「真由、食べるか?」
「いいんですか?」
「ええもちろん。ぜひ食べてみて。美味しいか、率直な感想が欲しいの」
一口サイズに切ってくれたそれを口の中に入れると、バジルのいい香りとかぼちゃとさつまいもの優しい甘みが口の中に広まる。
ケーキなのに、甘さはほとんどその2つの野菜からで、とても風味が良い。
それに、スポンジケーキがしっとしりとしていて口の中の水分を奪わないから、すごく食べやすい。
「美味しいですっ」
「うん、確かに」
「よかったわ。これ、うちで売ってもいいかしら?」
「ああ、バジルなら結構大量にあるし、ちょうどいい」
「そうね、ちゃんとここの宣伝もするわ」
「ありがとうございます」
その人は、私にお店の地図をくれた。あとで行って、絶対このケーキを買おうと心に誓った。
「この前の……」
「今日ね、新作のお菓子を持ってきたの。それで、食べて欲しくて」
その人は、可愛らしい箱をカイさんに渡す。早速その中身をカイさんが確認すると、中にはパウンドケーキのようなものが入っていた。
「これは?」
「甘くないケーキ。あなたのところのバジルを使って作ってみたの」
「ケーク・サレですね」
「そう、まさに」
「ケーク・サレ?」
初めて聞く名前に、一体どんなものだろうと想像するけれど、甘くないケーキというのがなかなか思い浮かばない。
バジル味のケーキ?
「かぼちゃとさつまいもを混ぜて甘めにしてるんだけれど、そこにさっぱりとバジルの風味を合わせたのよ」
「真由、食べるか?」
「いいんですか?」
「ええもちろん。ぜひ食べてみて。美味しいか、率直な感想が欲しいの」
一口サイズに切ってくれたそれを口の中に入れると、バジルのいい香りとかぼちゃとさつまいもの優しい甘みが口の中に広まる。
ケーキなのに、甘さはほとんどその2つの野菜からで、とても風味が良い。
それに、スポンジケーキがしっとしりとしていて口の中の水分を奪わないから、すごく食べやすい。
「美味しいですっ」
「うん、確かに」
「よかったわ。これ、うちで売ってもいいかしら?」
「ああ、バジルなら結構大量にあるし、ちょうどいい」
「そうね、ちゃんとここの宣伝もするわ」
「ありがとうございます」
その人は、私にお店の地図をくれた。あとで行って、絶対このケーキを買おうと心に誓った。