カイさんの朝ご飯を、3人で囲む。採りたての野菜と卵とお魚のヘルシーな料理は朝にぴったり。お味噌汁には、たくさんの野菜が使われていてそれだけで栄養豊富に思える。

「たまには肉も食べたいねえ」

「昼に食べてるだろどうせ」

「ばれた? 真由ちゃんもお肉食べたいでしょ?」

 そういえば、ここに来てからずっとお魚の料理しか食べていない。

「そうですね」

「今日の昼は僕のところに来なよ。ご馳走してあげるから」

 そうしたいのはやまやまだけど……。

「でも、お手伝いが」

「いいぞ、行ってきて」

「ありがとうございます。じゃあ、お邪魔します」

「うんうん、待ってるよ」

 2人とも本当に良くしてくれて、逆に私からは何もあげられるものが無くて、何かないかなって考えたけれど特にない。

 私の料理なんて大したこともなく、……あ、そうだ。

 昔から肩もみだけはお父さんから褒められていたから、今夜にでもカイさんにしてあげるのはどうだろう。

 でも、いきなり肩もみなんて言ったら、驚くかもしれない。

「真由ちゃん、どうかした?」

「あ、いえ」

「なんかあったら言うんだよ?」

「はい」