「それじゃあ、行ってきます」
「おう、ヤクモによろしくな」
「はい」
今日はヤクモさんとクリスマスパーティー関係のものを買いに行く日で、外に出ると街全体が白く染まっていた。まだ12月も前半なのに、こんなに雪が降るだと自分の住んでいた地域との差を感じる。
息を吐くと白くなって、手袋をしているにも関わらず指先まで寒さが伝わってくる。
街はクリスマス仕様になっていて、見ているだけで心が躍る。
もう少しで待ち合わせの場所に着くと思ったその時、背中に衝撃が走った。
すぐになんのことかは理解できずに、違和感のある部分に手を置く。
「え……?」
「人間なんて、死んでしまえっ」
誰かが走り去る音が耳に響く。
何……? 何が起こったの……?
手はヌルっとしていて、見ると真っ赤に染まっている。
「なに、これ……」
体から一気に力が抜けて、立てなくなる。私の周囲の人間が真っ青な顔をして私を見て、誰かが「おいっ」と話し掛けてくる。
人だかりの中からヤクモさんが現れて、必死に私の名前を読んだ。
「真由……? 真由!」
霞む目から微かに見えるヤクモさんの表情は険しく目から涙を流していた。
「おう、ヤクモによろしくな」
「はい」
今日はヤクモさんとクリスマスパーティー関係のものを買いに行く日で、外に出ると街全体が白く染まっていた。まだ12月も前半なのに、こんなに雪が降るだと自分の住んでいた地域との差を感じる。
息を吐くと白くなって、手袋をしているにも関わらず指先まで寒さが伝わってくる。
街はクリスマス仕様になっていて、見ているだけで心が躍る。
もう少しで待ち合わせの場所に着くと思ったその時、背中に衝撃が走った。
すぐになんのことかは理解できずに、違和感のある部分に手を置く。
「え……?」
「人間なんて、死んでしまえっ」
誰かが走り去る音が耳に響く。
何……? 何が起こったの……?
手はヌルっとしていて、見ると真っ赤に染まっている。
「なに、これ……」
体から一気に力が抜けて、立てなくなる。私の周囲の人間が真っ青な顔をして私を見て、誰かが「おいっ」と話し掛けてくる。
人だかりの中からヤクモさんが現れて、必死に私の名前を読んだ。
「真由……? 真由!」
霞む目から微かに見えるヤクモさんの表情は険しく目から涙を流していた。