寝る前に、穏やかな夜の空を眺める。こうやって心静かに星を眺めることが出来るのは、なんて贅沢なのだろうと、今この環境に自分がいることにため息をつく。

「あ、なんかいる」

 畑を見ると、小動物のような影が動いていて、ぴょんぴょんと跳ねながらどこかへ行く姿を見ると、ウサギかな、なんて思って、微笑ましいと感じる。

「そろそろ、寝ようかな」

 窓を閉めて部屋を暗くして目を閉じた。

 明日はどんなお客様に会えるかな、自分の淹れるハーブティーは人の心を満たすかな、なんてことを思いながら夢の中へとト飛び立った。