夜、眠りにつく前に考える。

 もしかして、お婆ちゃんが消えたのは同じようにこの世界に来てしまったからではないか、と。

 もしそうならば、まだこの世界にお婆ちゃんがいるかもしれない、そう考えると胸が高まって、余計に目が覚めてくる。

 でも、もし違ったときのことを考えると余計に落胆してしまいそうだから、過度な期待は持たないようにしないと。

 でももしお婆ちゃんに会うことができたら…………もう1度抱きしめて欲しい。

 久しぶりにお婆ちゃんの体温を感じたい。

 そう思いながら、目を閉じた。