「そうだ、明日にでも真由さんのハーブティーをまた飲みに行こうと思うんだ」

「ぜひっ、まだまだカイさんのようには淹れられないですけど、頑張りますね」

「うん、楽しみにしてるよ」

 シドウさんは前とは全然違って、優しさが全面に出ているような感じで表情もすごく柔らかくなった。

 その変化は私にとってもすごく明るいもので、改めて誰かと付き合っていくときの心構えと言うか、付き合い方そのものを考えるきっかけになった。

 誰かのために、と思うことは、自分だけのため、と思うことよりも何倍も大きな力を発揮できる。 

 それに、誰かのためにと動いたことはきっと自分へも返ってくる。