「真由ちゃん、ようこそ」
一度浴衣を試着するときに来た時のあるスミレさんの家に2度目の訪問をする。
前に来た時はゆっくり出来なかったけど、今日は時間がたっぷりあると言うことで、一緒にお菓子作りをすることになっていた。
「クリスマスも近いし、ジンジャークッキーなんてどうかしら?」
「いいですねっ」
人形の可愛らしいクッキーはクリスマスの風物詩。
幼い頃から、そのクッキーを見るとクリスマスの訪れに胸を高鳴らせていた。
「さて、恋愛トークでもしながら作りましょうか」
「は、はい……」
スパイスのいい香りがキッチンを充満する。
「見たところ……キキョウくんとカイの2人が気になっているようだけど」
スミレさんは鋭い。
それとも、私が分かりやすいのかな?
「その……2人に対してドキドキしちゃって……おかしいですよね?!」
「まあでも、どっちかと恋人関係ってわけでもないんだし、まだセーフよ。真由ちゃんは……どっちといる時が安心できる?」
「そうですね……」
カイさんに対してもキキョウさんに対しても、安心感は抱いている。
カイさんの場合は、何か大きなものに包まれるような感じで、キキョウさんの場合は包まれるというよりは一緒にいることそのものに安心を感じる。
「どっちにも違った安心感を覚えるんです」
「そうね……基本的にあの2人は優しいものね。まあキキョウくんの場合は、真由ちゃんに、って感じにも見えるけど」
ふふっと笑って言う。
キキョウさんはいつも隣にいてくれて、私を見てくれる。
同じ歳くらいなのに、キキョウさんから感じる余裕は私なんかの何倍もあって、そこに居心地よさを受け取ってしまうのかな?
一度浴衣を試着するときに来た時のあるスミレさんの家に2度目の訪問をする。
前に来た時はゆっくり出来なかったけど、今日は時間がたっぷりあると言うことで、一緒にお菓子作りをすることになっていた。
「クリスマスも近いし、ジンジャークッキーなんてどうかしら?」
「いいですねっ」
人形の可愛らしいクッキーはクリスマスの風物詩。
幼い頃から、そのクッキーを見るとクリスマスの訪れに胸を高鳴らせていた。
「さて、恋愛トークでもしながら作りましょうか」
「は、はい……」
スパイスのいい香りがキッチンを充満する。
「見たところ……キキョウくんとカイの2人が気になっているようだけど」
スミレさんは鋭い。
それとも、私が分かりやすいのかな?
「その……2人に対してドキドキしちゃって……おかしいですよね?!」
「まあでも、どっちかと恋人関係ってわけでもないんだし、まだセーフよ。真由ちゃんは……どっちといる時が安心できる?」
「そうですね……」
カイさんに対してもキキョウさんに対しても、安心感は抱いている。
カイさんの場合は、何か大きなものに包まれるような感じで、キキョウさんの場合は包まれるというよりは一緒にいることそのものに安心を感じる。
「どっちにも違った安心感を覚えるんです」
「そうね……基本的にあの2人は優しいものね。まあキキョウくんの場合は、真由ちゃんに、って感じにも見えるけど」
ふふっと笑って言う。
キキョウさんはいつも隣にいてくれて、私を見てくれる。
同じ歳くらいなのに、キキョウさんから感じる余裕は私なんかの何倍もあって、そこに居心地よさを受け取ってしまうのかな?