数分後、私たちの目の前には祠がある。
「……着いた」
「よし、置こう」
心臓がありえないほどに早く動く。
眩いほどに光るキセキバナ。
「はいっ」
キセキバナの花をそうっと置いた。その瞬間、祠全体が輝きを放ち、空が澄み渡るほどの水色に変わっていく。
そして1つの鍵が目の前に現れた。
「これは……?」
「これは、人間界との扉の鍵。選ばれた者のみに与えられる。これがあればいつでも人間界とこの世界との行き来が出来ることになる。あなたが人間界に帰られるようになったその日から、使えるようになる」
「え……誰?」
その声が消えると同時に、全ての光も共に消えていった。
「とりあえず……災いは終息したようだね。よかった、真由さん、本当にありがとう」
キキョウさんが私に抱きついて来た。
ぎゅっと力強く抱きしめられて、ちょっと痛いって感じるけれど、それ以上に嬉しい。
「戻ろう。カイさんのところに」
「はい、戻りましょう」
「……着いた」
「よし、置こう」
心臓がありえないほどに早く動く。
眩いほどに光るキセキバナ。
「はいっ」
キセキバナの花をそうっと置いた。その瞬間、祠全体が輝きを放ち、空が澄み渡るほどの水色に変わっていく。
そして1つの鍵が目の前に現れた。
「これは……?」
「これは、人間界との扉の鍵。選ばれた者のみに与えられる。これがあればいつでも人間界とこの世界との行き来が出来ることになる。あなたが人間界に帰られるようになったその日から、使えるようになる」
「え……誰?」
その声が消えると同時に、全ての光も共に消えていった。
「とりあえず……災いは終息したようだね。よかった、真由さん、本当にありがとう」
キキョウさんが私に抱きついて来た。
ぎゅっと力強く抱きしめられて、ちょっと痛いって感じるけれど、それ以上に嬉しい。
「戻ろう。カイさんのところに」
「はい、戻りましょう」