門の中は、広大な敷地が広がっていて、まるで1つの村のようなものがそこに出来上がっている。
大きな家のある一室に連れて来られると、「お茶持って来るから、ここで待ってて」とキキョウさんは部屋を出て行った。
「すごいですね……この敷地内」
「そうだねえ、大昔からの一族だからね。それにしてもキキョウくんは相変わらず麗しい雰囲気……。真由ちゃん、見惚れてたでしょ?」
「あ、いえ、そんなこと」
さっきの私の一部始終をハトリさんに見られていたと思うと、顔から火が出る程恥ずかしくなって顔を何かにうずめたくなる。
それにしても……キキョウさんの部屋は簡素でほとんど物がなく、その代わりというのか本だけは大量に棚に並べられていた。
多分、相当本が好きなんだろう。題名を見ると、小説らしきものから専門書らしきものまで様々な種類の本がある。
その中にはハーブに関するものもあって、借りて読んでみたいなあと思った。
大きな家のある一室に連れて来られると、「お茶持って来るから、ここで待ってて」とキキョウさんは部屋を出て行った。
「すごいですね……この敷地内」
「そうだねえ、大昔からの一族だからね。それにしてもキキョウくんは相変わらず麗しい雰囲気……。真由ちゃん、見惚れてたでしょ?」
「あ、いえ、そんなこと」
さっきの私の一部始終をハトリさんに見られていたと思うと、顔から火が出る程恥ずかしくなって顔を何かにうずめたくなる。
それにしても……キキョウさんの部屋は簡素でほとんど物がなく、その代わりというのか本だけは大量に棚に並べられていた。
多分、相当本が好きなんだろう。題名を見ると、小説らしきものから専門書らしきものまで様々な種類の本がある。
その中にはハーブに関するものもあって、借りて読んでみたいなあと思った。