ハトリさんは、この街の説明をしながら、途中途中にある色んな店を案内してくれた。
その中にはお菓子屋もあって、美味しそうなカラフルなお菓子が並んでいた。洋菓子や和菓子、様々で優柔不断な私はあれこれと迷ってしまうと思う。
あとで、買いに来たいな、なんて思ったけれど、そういえばお金を持っていないことを思い出す。
「あ、あの、お金って……」
「ああ、そっか。あとでカイに言っておくよ」
「ありがとうございます」
空を見ると、さっきまでの水色からオレンジ色に変わっていて、いつの間にか夕方になっていた。雀のような鳥が、ちゅんちゅんと鳴きながら空を横切る。
夕方の空を見ているとふと家族のことを思い出し、物寂しく感じる。
ううん、大丈夫、と自分に言い聞かせて前を向いた。
「あっ」
ぐうっと、お腹の虫が盛大に鳴る。
こんな時でもお腹は空くもので、私の音を聞いたハトリさんはふふっと笑って「そろそろ、帰ろうか」と言ってきた。
その中にはお菓子屋もあって、美味しそうなカラフルなお菓子が並んでいた。洋菓子や和菓子、様々で優柔不断な私はあれこれと迷ってしまうと思う。
あとで、買いに来たいな、なんて思ったけれど、そういえばお金を持っていないことを思い出す。
「あ、あの、お金って……」
「ああ、そっか。あとでカイに言っておくよ」
「ありがとうございます」
空を見ると、さっきまでの水色からオレンジ色に変わっていて、いつの間にか夕方になっていた。雀のような鳥が、ちゅんちゅんと鳴きながら空を横切る。
夕方の空を見ているとふと家族のことを思い出し、物寂しく感じる。
ううん、大丈夫、と自分に言い聞かせて前を向いた。
「あっ」
ぐうっと、お腹の虫が盛大に鳴る。
こんな時でもお腹は空くもので、私の音を聞いたハトリさんはふふっと笑って「そろそろ、帰ろうか」と言ってきた。