ハクは、失敗したガラス石モドキを転がして遊んでいる。
最近のハクのブームである。
一生懸命石を転がして遊んでいる姿は、かわいくて萌える。
うちの子、一歳になったけれど、かわいさの成長が止まることはなく、成長毎に倍増している。
毛の艶も最高で、一度撫でると、病みつきになる。自慢もいいとこだ。
遊んでいるハクの右前足には、キラキラと光る高級なアンクレットを着用していた。
アーべル家の紋章が付いたアンクレットは、ハクが、この屋敷に来て、一ヶ月が過ぎたあたりに、父上から渡されたのだ。
魔契約をしていない魔獣の赤子が、外出するには危険であり、しかも変異種であるため狙われやすい。
そこでアーベル家の紋章を付けておけば、ペットであることが証明され、安全が確保できるとのことだった。
父上の説明には納得したが、渡されたものに驚愕した。
「父上、これはすごく高い魔道具ではないですか」
「ヴィリバルトが用意したものだ」
俺の問いかけに、父上は目を逸らしながら答える。
父上らしくない挙動不審なしぐさに、その場で迷わず鑑定をする。
**********************
守護のアンクレット・ヴィリバルト製
効果:常時攻撃を15%カット。瀕死状態を一回のみ回避
体長を伸縮可能
説明:アーベル侯爵家の紋章がついたミスリル製のアンクレット
『伸縮』魔法で、装備者の体長を変更することが可能
『守り』魔法と『報告』魔法を二重掛けし、瀕死状態を回避すると壊れ、予め指定した者に報告する
指定:ヴィリバルト・フォン・アーベル
**********************
やはり。叔父お手製の魔道具でしたよ。
しかも使用されている材料が、希少金属のミスリルです。
瀕死を回避する魔道具とは、これは素晴らしい。
ハクに危険が迫ると、叔父に連絡が入るようです。アフタフォロー完璧ですね。
体長を伸縮するのも、ハクの成長を考えれば必要だった。
さすがチート叔父。気が利く。
「ハク、おいで」
「ガゥッ?(呼んだ?)」
「父上から、ハクがアーベル家の一員だと示す物をくれたよ。着けていい?」
「ガゥ(いいよ)」
ハクは素直に右足を出す。
アンクレットは、大きな輪っかとなっているため、そのままハクの足に通す。
サイズが少し大きいなと、思った瞬間、アンクレットが緑色に光る。
光が消えると、右足首にフィットする大きさに変わっていた。
おぉー、さすが叔父作製の魔道具である。
「痛くないかい」
「ガゥ(大丈夫)」
「父上、ありがとうございます」
「ガゥーー(ありがとう)」
父上は、複雑そうな顔して頷いた。
その態度から、叔父が作製した魔道具ではあるが、効果などの説明を受けていないようだった。
効果を把握していない魔道具を俺に渡したことに躊躇っていたようである。
叔父、変な所で信用がないんだなーと、思ったのは内緒だ。
最近のハクのブームである。
一生懸命石を転がして遊んでいる姿は、かわいくて萌える。
うちの子、一歳になったけれど、かわいさの成長が止まることはなく、成長毎に倍増している。
毛の艶も最高で、一度撫でると、病みつきになる。自慢もいいとこだ。
遊んでいるハクの右前足には、キラキラと光る高級なアンクレットを着用していた。
アーべル家の紋章が付いたアンクレットは、ハクが、この屋敷に来て、一ヶ月が過ぎたあたりに、父上から渡されたのだ。
魔契約をしていない魔獣の赤子が、外出するには危険であり、しかも変異種であるため狙われやすい。
そこでアーベル家の紋章を付けておけば、ペットであることが証明され、安全が確保できるとのことだった。
父上の説明には納得したが、渡されたものに驚愕した。
「父上、これはすごく高い魔道具ではないですか」
「ヴィリバルトが用意したものだ」
俺の問いかけに、父上は目を逸らしながら答える。
父上らしくない挙動不審なしぐさに、その場で迷わず鑑定をする。
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守護のアンクレット・ヴィリバルト製
効果:常時攻撃を15%カット。瀕死状態を一回のみ回避
体長を伸縮可能
説明:アーベル侯爵家の紋章がついたミスリル製のアンクレット
『伸縮』魔法で、装備者の体長を変更することが可能
『守り』魔法と『報告』魔法を二重掛けし、瀕死状態を回避すると壊れ、予め指定した者に報告する
指定:ヴィリバルト・フォン・アーベル
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やはり。叔父お手製の魔道具でしたよ。
しかも使用されている材料が、希少金属のミスリルです。
瀕死を回避する魔道具とは、これは素晴らしい。
ハクに危険が迫ると、叔父に連絡が入るようです。アフタフォロー完璧ですね。
体長を伸縮するのも、ハクの成長を考えれば必要だった。
さすがチート叔父。気が利く。
「ハク、おいで」
「ガゥッ?(呼んだ?)」
「父上から、ハクがアーベル家の一員だと示す物をくれたよ。着けていい?」
「ガゥ(いいよ)」
ハクは素直に右足を出す。
アンクレットは、大きな輪っかとなっているため、そのままハクの足に通す。
サイズが少し大きいなと、思った瞬間、アンクレットが緑色に光る。
光が消えると、右足首にフィットする大きさに変わっていた。
おぉー、さすが叔父作製の魔道具である。
「痛くないかい」
「ガゥ(大丈夫)」
「父上、ありがとうございます」
「ガゥーー(ありがとう)」
父上は、複雑そうな顔して頷いた。
その態度から、叔父が作製した魔道具ではあるが、効果などの説明を受けていないようだった。
効果を把握していない魔道具を俺に渡したことに躊躇っていたようである。
叔父、変な所で信用がないんだなーと、思ったのは内緒だ。