「それは……関係ありませんから」
「じゃあ、混浴が嫌なのか?」
何で魚介類の話になっているのよ!?
いや、だから温泉の話ではなくて。
何て説明をしたら分かってくれるのかと考えていた。
「もし承諾しなかったら投資した分の資金は、お前に請求するからな。
俺は、どうしてもお前と慰安旅行に行きたいんだ!
露天風呂や夜は、〇〇〇をしてそれから〇〇〇も楽しみたい」
「分かりましたからそれ以上言わないで下さい!!」
私は、慌ててそれ以上話さないように止めた。
他っておくと何を言い出すか分かったものではない。
「じゃあ、一緒に行くんだな?」
私は、仕方がなく頷くと社長は、
「やった~♪」と両手を挙げて喜んでいた。
結局、社長の押しに負けて行くことになってしまった。
しまった。まんまと乗せられた!!
社長は、無理難題を押し付けて嫌でも承諾をさせる魂胆だったようだ。
あまりにも悔しくて夜に恵美に電話で話した。
『へぇーそれでOKしたんだ?
何と言うかあなたも大変ね。どうにか断れないの?』
「無理。あの人……言い出したら聞かないもの。
何度も断ろうとしても右から左に聞き流してしまうし」
そうではなくても人の話を聞かない人だし……。
だからと言って本当に行ってもいいのだろうか?
罪悪感しか生まれない。
『まぁ……それなりの覚悟がいるかもね?
慰安旅行なんて口実だろうし』
「……うん」