「まぁね。学生の頃は、そんな事とか
考えもしなかったから自分でも驚いているさ」
「あ~確かに。お前の場合そうかも知れないな」
それを聞いて社長は、納得する。すると
香奈子は、興味津々とその話に食いついてきた。
「あら、そうなの?涼太郎そんなに結婚願望とか無かったの?」
「いや。無いと言うか想像が出来なかったかな。
俺が結婚とか……ほら。ウチの場合は、姉貴達がアレだから」
「あぁ……」
「えっ?何……?何の話!?」
「お前は、いいんだよ……というかレオン。
いつまで美優を抱いている気だ!?」
「え~ケチ」
レオンは、頬を膨らませてきた。
またもや取り合いをしている2人を見て香奈子は、
何かを思いついたのか笑顔で手をパンパンと叩いた。
「ねぇねぇ、それよりもご馳走食べる前に記念撮影しない?
せっかくだし皆でさ」
そう言いながら皆に呼びかけてきた。
記念撮影か。それは、いい案だわ。
社長とレオンも喧嘩をやめて賛成していた。
全員集まり記念撮影の準備をする。
前は、私を間にして両隣に恵美と香奈子。
その前に棗で、私が美優を抱いた。
後ろには、レオンと田所様が並んだ。
「もう少し寄って……そうそう。このまま行くぞ……よし」