意識がぼんやりする……。
何とか逃げようとするが凄い力で抑えつけられ身動きが取れなかった。
棗が居るのに……社長…助けて……。
私は、そのまま気絶してしまった。
景色が真っ暗になった。ココは、夢……?
うっすらと目を開ける。
「おや?気づいたかい?夏希」
レオン!?何で……。
その声にハッとして起き上がろうとするが起き上がれなかった。
ベッドの柵に両腕を手錠で繋がれて上から動かすことも出来なかった。
「ちょっと……何よ!!これ……!?」
驚くのも無理はなかった。
自分の姿をよく見るとキャミソールに下着姿だった。これって!?
「なかなかセクシーな格好だよね?巨乳だし。
秀一は、こんな姿の君と楽しんでいるのか」
レオンは、それを見ながらニヤニヤと笑っていた。
私は、キッとレオンー睨み付ける。
「ちょっと私をどうする気よ!?それより、棗は?
棗に何かしたら許さないから」
「……いちいちうるさいな?あんた……」
そう言うと布切れを私の口に押し込んできた。
苦しい……喋れない。必死にバタバタと暴れる。
それを見てレオンは、さらにニヤリと笑った。
「心配しなくても向こうで大人しく寝ててくれてるよ!
それよりさ。自分の心配した方がいいんじゃない?
あんたは、俺の子を産んでもらうんだからさ。
ねぇ?新堂夏希さん」
はい?何を言い出すんだ…この男は!?
いや。それより今……新堂って?
目を丸くして驚いている私を見てレオンは笑った。