「とにかく私は、反対ですからさっさとそのサイトを消して下さい!」

「嫌だ。いいではないか。お前の良さを全国にアピールをしているんだぞ。
 前にも言っただろう。俺の夏希に対する愛は、
海より……いや。宇宙より深いって」

 猛烈アピールをしてきた。宇宙って……。
とうとう海から宇宙まで進出しちゃっているし。
 怒りを通り越して呆れてきた。だがここで諦めたらダメだ。
あの恥ずかしい写真が残っている以上は……。
 私は、負けじと言い返した。

「海だろうが、宇宙だろうがダメなものは、ダメです。
さっさとサイトを消して下さい」

「夏希。お前は、いつからそんな冷たい女になったんだ!?
 いいではないか。俺の細やかな趣味を奪う気か!?
なんて奴だ。グレてやる。
 そんな冷たい事を言うなら俺は、グレてやる」

 はぁっ!?冷たいも何も私は、普段から
こんな感じだし、そもそもグレるって……。

「今日からグレてやる。寝る時は、歯磨きもしないで夜更かししてやる。
 それで寝坊したって……俺は、知らないからな!?
夏希のバーカ!!」

 そう言って2階に上がってしまった。
私は、唖然としていた。ちょっと……何ですか?
 それ。小学生みたいなグレ方は……。
呆れながら私も2階に上がると社長は、拗ねてしまい
眠ってる棗に散々愚痴っていた。

「酷いママだよなぁ~お前もいつか分かる時が来るさ。
棗にもいつか美人で巨乳の秘書をつけてやるからな」

息子に何を分からす気だ!?
 まったく。結局、平行線のままで明日の朝になってしまった。

 それでもサイトがどうしても気になり社長を何とか
仕事に行かした。
 その後に家事を早めに済ませると自分用のノートパソコンをリビングに持ち込み見る事にした。
 いつ泣いても気づけるようにそばにベビー布団を敷き棗を寝かせておく。

 どれどれ……。そのサイトを開いてみた。
ブログは、変化ないし消した様子もない。
 まだサイトすら消してないのね?まったく……。

 どうやらこのサイトは、入会制で見るのには、
入会はいらないが書き込むには登録が必要らしい。
 しかし、会員人数って多いわねぇ~!?

 どれだけ秘書好きな人が存在するのよ?
掲示板と書いてある所をクリックしてみた。
 そうしたら会員した人達のスレなどがたくさん出てきた。