「なら決まりね。早速人数合わせに頼んでおくわね!」

「うん。ありがとう」

 そうよ…私の幸せ人生計画のためには、いい男を見つけないとならない。
社長の相手をしている暇なんて無いのよ!!
私は、一大決心をした。

 数日後。仕事をしていると香奈子からOKだとメールが来た。
どうやら人数が足りたようだ。
 よし、よし。またとないチャンスだわ。

「フフッ……」

 思わずスマホを見ながらにやけてしまう。
まだ私には、チャンスが転がっているわ。
 これをきっかけに素敵な彼氏を見つけるのよ!

「何にやけているんだ?いい事でも書いてあったのか?」

 そう言いながら社長が後ろから抱き付いてきた。
相変わらず…うっとうしいわね。
 すぐにベタベタと引っ付いてくるのだから。
ハァッ……とため息を吐いた。

「離れて下さい。何でもありませんから……仕事の邪魔です」

 払い除けようしたらひょいとスマホを取り上げられてしまった。
 あっ……私のスマホ!!

「ちょっと社長!?返して下さいよ~私のスマホ」

 慌てて取り返そうとするが高い位置に上げて見られてしまう。
くっ……無駄に背が高いのだから。
 下でジタバタと取り返そうとしていると

「うん?合コン…?何だ夏希。
お前……合コンに行くつもりか?」

ゲッ!!知られてしまった。