得意先をまわり終えて帰社する途中、私はコンビニの駐車場に止まり思考に耽る。

私の個人の携帯電話の番号を知り得た人物。

一体誰なの?

怪しいのはやっぱりあの人…

熊…

落合。

でもあの人が私の個人の携帯の番号を知ってる筈ない。

交換した名刺に書かれているのは仕事用の携帯番号だし。

伊藤さんは好意的な顧客にだけ個人の携帯番号も手書きした名刺を渡しているそうだけれど、私はなんとなく不安でそういう事はしていない。

だから知られる筈なんてないのに…

あっ…!

もしかしたら…