兄からもらったアドバイスに従い、リゾートホテルでプロポーズしようと決める。
そしてエンゲージリングの準備。
これからの俺にはいくら時間があっても足りなさそうだ。

だが早く準備をして華燭の典に向かいたい。
俺もそうだがきっと綾子も…同じ気持ちでいる筈だから…。
平凡だが幸せな家庭を彼女と二人で築いていくために。
そう思うと仕事にもより一層張り合いが出る。

結婚してからは恐らく同じ部署で働く事は難しいかもしれないし、子供が出来たら休まなくてはならなくなるだろう。

そういった諸々の事はその都度綾子と相談して決めていけばいい。
俺たち二人にとって最善の道を、選べばいい。
その道のりは順風満帆とはいかないかもしれないが、二人で乗り越えてこそ、真の夫婦となっていける。

お互いが想い合っていればきっとどんな障壁も乗り越えて行けると、俺は信じている。