今さら取り繕っても仕方ない。
事実を伝える事が兄に対する誠意だと思う。
血の繋がった兄妹なのだ。
呆れているといっても一時的なもので終わる。
元々とても仲のいい兄妹だし、兄は綾子を大切に思っている筈だから。
「聞いたらいい気はしないと思う、と言いました。でも綾子はそれで納得してはくれず…」
「話したの?」
「…はい…。それ以外に自分の誠意を見せる術を知りませんでした…」
「…ったく正直に言う事なかったのに…」
「自分はそれは出来ませんでした…。その場は取り繕えても…いずれ破綻してしまったと思います…。今はあの時の事を教訓にして、二人でなんでも話し合っています…」
「女はめんどくさいねぇ…。自分の男が童貞だと嫌がるくせに、逆にテクニシャンだと過去にどれだけの女を抱いたのかって聞きたがる…。ほんとに質が悪いですよね」
ドンピシャと言い当てる兄に返す言葉もなかった…。
事実を伝える事が兄に対する誠意だと思う。
血の繋がった兄妹なのだ。
呆れているといっても一時的なもので終わる。
元々とても仲のいい兄妹だし、兄は綾子を大切に思っている筈だから。
「聞いたらいい気はしないと思う、と言いました。でも綾子はそれで納得してはくれず…」
「話したの?」
「…はい…。それ以外に自分の誠意を見せる術を知りませんでした…」
「…ったく正直に言う事なかったのに…」
「自分はそれは出来ませんでした…。その場は取り繕えても…いずれ破綻してしまったと思います…。今はあの時の事を教訓にして、二人でなんでも話し合っています…」
「女はめんどくさいねぇ…。自分の男が童貞だと嫌がるくせに、逆にテクニシャンだと過去にどれだけの女を抱いたのかって聞きたがる…。ほんとに質が悪いですよね」
ドンピシャと言い当てる兄に返す言葉もなかった…。