東京に戻った俺たちにはいつもの日常が待っている。
だがどんなに仕事に追われていても、帰宅して綾子の顔を見ると心が安らいだ。
相変わらずラブラブな生活を送ってはいるがそろそろケジメをつける頃だろう。
わかりきった事とはいえきちんとしなければ男としてはみっともない。

だがプロポーズなど初めての事でよくわからない。
指輪は用意しなくてはならないだろう。

場所は…
自宅か、それともどこか、気の利いたレストラン辺りか?

うーん…どれもしっくりこないな…。
旅行も行ってしまったし…

どうする?
綾子はどんな状況だろうと喜んでくれるには違いない。
だが俺は一生の記念になるような、忘れられないプロポーズにしたかった。